北欧ファンタジー

録画していた『キング・オブ・トロール 勇者と山の巨神』(2017年/監督:ミケル・ブレネ・サンデモーセ)を観る。トロールにさらわれた王女を救出するために奮闘する若者を描いたノルウェー製ファンタジーアクションです。
19世紀半ばのノルウェー、18歳までに王女が結婚しないと祟りがあるという言い伝えのある王国が舞台。王女キリステン(エイリ・ハーボー)は悪賢い王子シグールとの政略結婚を嫌って宮殿から逃げ出し、森の中で冒険心の強い若者エスペン(ヴェビァルン・エンガー)と出会います。二人はすぐに打ち解け、親しくなりますが、王女は“マウンテン・キング”と呼ばれるトロールに連れ去られ、兄たちと王女救出に向かいます。行く手には魔物だけでなく、シグール王子たちの妨害もあって……
純真無垢といえば聞こえは良いのですが、17歳というのに主人公のあまりに幼児的性格に感情移入できません。だけど、その性格で、倒木に身体を挟まれていた魔法使いのような老婆を救ってトロールを倒すことのできる秘剣を手に入れたり、男を虜にする森の精から兄たちを救ったりするんですけどね。トロールは不死身ですが、唯一の弱点は太陽の光を浴びると石になること。ホンワカムードの緩い展開で、家族向け作品で~す。

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