先週に続き

西部劇DVDの『失われた峡谷』(1952年/監督:テッド・テッゾルフ)を観る。父を失った少年が、幸せをつかむ日本未公開の人情西部劇です。
父が駅馬車で急死し、赤ん坊だったデビッド(トミー・イヴォ)は同乗していたダン一家に引き取られます。彼らはインチキ薬を売る泥棒一家で、少年となったデビッドは家長のボルティモアが死んだ時に逃走。空腹でリンゴの木に登っていた時にホーマー(ウィリアム・パウエル)と知りあい、親しくなります。ホーマーはデビッドが気に入り、妻のサミュエラ(ローズマリー・デカンプ)もデビッドを養子にすることを了承。ホーマーとデビッドは宝が埋まっているという森に行き、デビッドが洞窟から伝説の宝物を見つけます。ホーマーは有頂天になり……
かつてホーマーは兄と金鉱を見つけ金のことでケンカ別れし、サンフランシスコで豪遊の果てに無一文になったことから金は人間をダメにすると話していたのに、ホーマーの様子を見てデビッドは心配になります。それで、宝物のはいった箱を滝つぼに棄てるのね。ホーマーが自分の愚かさに気づいた時、デビッドを連れ去ろうしたダン一家のジッポとパディを隣家のジム(チャールズ・ドレイク)が捕まえます。彼らからデビットが兄の息子で、相談相手だった従兄弟のルーカス(ヘンリー・ハル)が兄の財産を横領していたことも判明。ホーマーとデビッドは幸せな生活に戻ります。平凡な演出でハラハラドキドキ感はなく、ぬるま湯的展開。感動もありませ~ん。

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画像は、ジム夫妻(チャールズ・ドレイクとジュリー・アダムス)とデビッド(トミー・イヴォ)。大きくキャスティングされていたジュリー・アダムスですが、顔見せ程度の存在でした。