時代劇から

BSプレミアムの『大富豪同心(全10回)』の最終回を観る。三国屋を乗とって江戸の財界を支配しようと大阪から乗り込んできた天満屋柴俊夫)は、企ての邪魔になる剣豪同心として評判の卯之吉(中村隼人)への刺客として吉兵衛(宮川一朗太)を差し向けます。前話で身代わりになっていた役者の由利乃丞を卯之吉と間違え罠をしかけますが、卯之吉は吉兵衛の正体を見破り……
卯之吉の両親の死の真実や宿敵・天満屋との関係が明らかになり、美鈴(新川優愛)との恋が進展。最終回にふさわしいエピソードでした。現実離れした設定の物語なので、出演者の演技は過剰気味。小説だと作家の筆力で違和感なく読ませるのでしょうが、映像だと戦いで気絶する主人公を敵方がどのように誤解するかなど、表現において難しいところがありますな。リアルな時代劇もいいですが、このようなユーモア時代劇も楽しいで~す。

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BS-TBSで放送している武田鉄矢の『水戸黄門』も、大詰めに近づいてきました。九州へ旅立った黄門一行に、熊本藩主の娘・吉姫(吉本美優)が同行し、中津→朝倉→日田→延岡→宮崎→鹿児島→長崎と周って、今夜は佐賀。大雑把な物語展開ですが、ないものねだりしても仕方ないですからね。きっちり約束事を守る安心感だけが取り柄です。斬られ役の東映剣会の人たちも齢をとってきましたなァ。福本清三さんは、通行人役などで顔を見せるだけ。チャンバラ時代劇の製作が難しいのがわかりま~す。