時代劇ということで

昨夜は『永遠のニシパ』を観る。NHK札幌が北海道150年記念ドラマとして製作した、“北海道”の名付け親・松浦武四郎の半生を描いた歴史ドラマです。
蝦夷地がロシアに脅かされていると知った松浦武四郎松本潤)は、蝦夷地の調査を決意します。新藤屋(石倉三郎)の手代ということで松前藩の手形を手に入れ、アイヌのウテルク(木村彰吾)を道案内に内陸部へ。松前藩によってアイヌは虐げられており、人口が激減していることを知ります。ウテルクの部落でウテルクの父親(宇梶剛士)や義妹リセ(深田恭子)と知りあい、アイヌ文化やアイヌの人々の優しさに共感。江戸に戻った武四郎は、蝦夷地図を刊行し、アイヌ松前藩によって搾取されている実態を告発します。松前藩家老(西村まさ彦)は武四郎へ刺客を放ちますが、老中・阿部正弘筧利夫)の知ることとなり、蝦夷地は幕府直轄に……
この手のドラマは、事実中心のドキュメンタリー・タッチにするか、事実を基にしたフィクションにするかなんですが、どっちつかずの中途半端なものになっています。ドラマのテーマも滅びゆく民族アイヌの悲劇にするのか、松浦武四郎の偉業にするのかもどっちつかずになっており、これまた中途半端。そのため、観終えて何も残りません。北海道150年記念というだけで製作意図が明確じゃなかったような気がします。それにしても深田恭子アイヌ娘は、オードリー・ヘップバーンのインディアン娘と同じくらい似合っていませ~ん。

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