本日も

西部劇DVDの『消えた金塊』(1949年/監督:ジョセフ・ケイン)を観る。堅気で暮らす無法者が、列車襲撃をする弟と戦う未公開作品です。
フランク(ビル・エリオット)とジム(フォレスト・タッカー)のプラマー兄弟は西部を荒らしまわった無法者。ケイト(エイドリアン・ブース)はジムとの結婚式の日、悪党仲間のエド(グラント・ウィザース)から、ネバダ州バノックの鉄道会社で働いているフランクを誘って金塊を運ぶ列車を襲撃する計画を持ちかけられます。ケイトは結婚式をすっぽかしてバノックへ。エドの仲間ウイニー(ミナ・ゴンベル)の酒場で歌姫となり、フランクに近づきます。ジムの婚約者と知らずにフランクがケイトを好きになったところへ、エドの計画を知ったジムが手下を率いて現れ……
おそろしく出来の悪い作品。B級西部劇にもそれなりに楽しめるところがあるのですが、何にもありません。フランクを仲間にしようとする目的は、金塊が運ばれる列車の情報と金庫破りのためですが、情報は別ルートから手に入れ、金庫は火薬で爆破するんでフランクは必要なし。ケイトが真面目なフランクを好きになるのも適当。フランクは弟の犯罪をとめようとするんですが、やられてばかりで、良いところが一つもありません。気絶ばかりしているんですよ。最後まで何もしない、いてもいなくてもいい主人公なんて初めてで~す。

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画像は左から、ビル・エリオット、エイドリアン・ブース、フォレスト・タッカー