最後は

未公開B級西部劇ばかりだったので、それより少しましな『サンチャゴ』(1955年/監督:ゴードン・ダグラス)を観る。人間不信の男が革命に命をかける女性と出会い、自分の生きがいを見つけるという冒険アクション映画です。
時は1898年、元騎兵隊士官だったキャッシュ・アダムス(アラン・ラッド)は、トラスカー(ポール・フィックス)たち部下を率いて武器の密売をしています。スペイン支配に対抗するキューバの独立軍に武器を売るためにジョーンズ船長(チル・ウィルス)の船に武器を積み込んで、キューバのサンチャゴへ。船にはキャッシュの商売敵であるパイク(ロイド・ノーラン)率いる密売団も武器を積んで乗船しており、武器調達の責任者であるキューバジャンヌ・ダルクと呼ばれる美女イサベラ(ロッサナ・ポデスタ)を巡って何かと反目しあいます。スペイン砲艦の監視をくぐり抜け、キューバに上陸しますが……
時代は西部劇だし、メキシコ革命劇も西部劇の範疇に入れている私としては、これも立派な西部劇です。西部劇ゲーム『レッド・デッド・リデンプション2』でも、チャプター5はカリブ海のどこかの島で、島民のために島の独裁者と戦うシナリオでしたな。
でもって感想ですが、ポデスタに慕われ、キューバ独立のために独立軍に武器を無料で提供しようとするラッドと、ポデスタが美人なので色と欲とで独立軍に味方していたノーランが最後に対決という予想通りの展開で、予想通りの結果となる平凡な作品。対決までのエピソードに起伏がないため、大きな盛り上がりにかけま~す。 

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