暑い時には

録画保存していた西部劇『マクリントック』(1963年/監督:アンドリュー・V・マクラグレン)を観る。暑くて頭がボーとしている時は、何にも考えずに楽しめるお気楽西部劇に限ります。
町名に自分の名前までつけている実力者で大牧場主のマクリントックジョン・ウェイン)のもとに、二年前に家を出たきり妻ケティ(モーリン・オハラ)が帰ってきます。彼女の目的は東部の大学を卒業して戻って来る娘ベッキー(ステファニー・パワーズ)を東部へ連れ帰ること。マクリントックは、妻をなだめて以前のように一緒に暮らそうと考えているのですが……
お楽しみの第1は、役柄にあったキャラでお馴染みの役者が登場すること。おとぼけぶりを発揮する牧童のハンク・ワーデン、マクリントックが信頼する番頭のチル・ウィルス、何を考えているのかわからないようなホームレスのエドガー・ブキャナン、マクリントックと並ぶ大牧場主のブルース・キャボット、牧童と農夫の大乱闘の元になるインディアン嫌いのレオ・ゴードン、うさんくさいインディアン管理官のストローザ・マーチン、インディアン酋長のマイケル・ペイト、東部で流行っているという踊りのステップを見せるディック・ヴァン・ダイク実弟ジェリー・ヴァン・ダイク、料理の腕を見込まれてマクリントック家の家政婦となるイボンヌ・デ・カーロもモーリン・オハラに負けない気の強さを見せてグッド。
お楽しみの第2は、恋人や女房の尻に敷かれている男性諸君にとって、ウェインの解決策に溜飲が下がること。男はこうでなくちゃいけませ~ん。

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