歌は知っていても

小沢昭一・大倉徹也:著の『小沢昭一的流行歌・昭和のこころ』(新潮文庫:2003年8月1日発行)を読了。小沢昭一が11人の歌手と歌について語り、歌うものを大倉徹也が聞き書きしたものです。
藤山一郎に始まり、美ち奴・楠木繁夫・松平晃・杉狂児二村定一小唄勝太郎灰田勝彦霧島昇と松原操・ディックミネと続き、最後は美空ひばり。私の父親が旧い歌をよく聴いていたので、知っている曲は結構ありました。懐メロ番組で他の歌手がカバーしていたものが殆どですけどね。
♪~空にゃ今日もアドバルーン~は、どこで憶えたか、♪~ああ、ネバーザレス、ネバザレス~と英語の替え歌で学生時代に歌いました。
♪~旅のつばくろ、淋しかないか~は、小林旭の映画『さすらい』ね。
♪~はアー、踊り踊るなあら~は、ヤクルト応援歌。
♪~パピプペ、パピプペ、パピプペポ~は、お馴染み恐妻ソング。
小沢昭一が愛情もって語るのは、もちろんオリジナル。小沢さんの年代でも、オリジナルを聴いていた人は少ないんじゃないかな。オリジナルを知っている人は、ご長寿おめでとうございます。代表曲だけでなく、レア曲にまで話がおよび、私も聴いてみたくなりましたよォ。

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