作品的価値なし

友人から『デッドウッド~決戦のワイルドタウン~』(2019年/監督:ダニエル・ミナハン)が送られてきた。『デッドウッド』は、2004年~2006年にかけて3シーズン(全36話)放送されたテレビ西部劇で、これは続編にあたるテレビムーヴィ。
1889年、州昇格を祝うサウスダコタ州デッドウッドの町にカラミティ・ジェーン(ロビン・ワイガート)が10年ぶりに帰ってきます。無法の町デッドウッドにも時代の変化が訪れ、かつては血なまぐさい抗争を繰り広げていた酒場の主人アル(イアン・マクシェーン)や保安官のセス(ティモシー・オリファント)も穏やかな日常。しかし、政治家として名をあげたハースト(ジェラルド・マクレイニー)が再び現れ、チャーリー・アター(デイトン・カリー)の土地を買収しようとしたことから……
テレビシリーズはデッドウッドという町が主役で、主要人物が多岐にわたる集団ドラマでした。それをそのままテレビムーヴィにしたものだから、テレビシリーズを観ていない人にとっては中身の薄いつまらない作品だと思います。次々に登場する人物の過去の出来事やキャラを知っていないと、楽しめないんですよ。カラミティ・ジェーン、アル・スウェレンジン、セス・ブロックと彼の相棒ソル・スター(ジョン・ホークス)、ジョージ・ハースト、チャーリー・アターは実在の人物ですが、史実との連動がなくて面白くありません。テレビシリーズの打切りを惜しんだカルトなファンのための同窓会映画で~す。

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画像は、セス・ブロック(ティモシー・オリファント)とソル・スター(ジョン・ホークス
ちなみに、テレビシリーズについてはココヘ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/kaita1/dwood.htm