最後に

西部劇パーフェクトコレクションに収録されている『悪名高きテキサス人』(1947年/監督:エドワード・ルドウィグ)を観る。テキサスを舞台に州警察の暴政と戦う男たちを描いた西部劇です。
南北戦争が終わり、テキサスの故郷の町に帰ってきたジム(ビル・エリオット)とウエス(ジョン・キャロル)は、州警察長官ギブソンアルバート・デッカー)の指揮下のもとに警察官が町を支配していることに憤慨。州警察の行動に抗議したウエスの父親が殺され、ウエスは殺した警官を射殺。ウエスの行為は町民に支持され、英雄に祭り上げられます。ウエスのもとには血気盛んな若者や無法者が集まり……
やむにやまれず無法者になるというのは西部劇の定番。ジムは暴力によらずに収めようとして政治工作に奔走しますが、結局はウエスギブソンが相撃ちになって解決です。アリス(キャサリン・マクロード)を巡ってのジムとウエスの恋模様が並行して描かれていますが、ダラダラした展開で退屈。勇ましいところはジョン・キャロルが持っていき、ビル・エリオットは右往左往しているだけで見せ場なく、期待外れです。実在の無法者サム・バスを適当に登場させたり、ラストも取ってつけた感じで、褒めるところのない作品で~す。

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画像は、ビル・エリオットとジョン・キャロル。