殺陣はダメだが

時代劇ということで録画(BS朝日で13日に放送)した『無用庵隠居修行3』(脚本:土橋章宏、監督:古川一義)を観る。原作(海老沢泰久の連鎖短編小説)を読んではいませんが、第3弾となると原作を離れたオリジナル脚本のような気がします。
遊女と商人の心中死体を目撃した日向半兵衛(水谷豊)が死体に不審を持って帰宅すると、後継ぎの新太郎(田中偉登)が訪ねてきて、用人・勝谷(岸部一徳)のことについて相談。最近、勝谷の様子がおかしいというので、半兵衛は元御庭番の籐兵衛(田山涼成)と勝谷を尾行。勝谷が女性(手塚理美)と一緒にいるところへ何者かが襲います。半兵衛が二人を助け、話を訊いたところ、女性は勝谷の昔馴染みで、行方不明になっている夫を捜しに来たとのこと。夫は二本松藩の勘定方で、半兵衛と籐兵衛の調査で蝋燭の取引をめぐる二本松藩家老(六平直政)の不正が浮かび上がってきます。遊女と商人の心中事件もそれに絡んでおり、さらに、奈津(檀れい)の父である幕府勘定方の松田清四郎(橋爪淳)も何者かに襲われ、幕閣にまでつながる不正が判明。半兵衛は巨悪退治のために、火盗改長官の長谷川平蔵榎木孝明)と老中・松平定信杉本哲太)に会い……
水谷豊と岸部一徳の掛け合いの面白さ、檀れいとのやりとりもグッドで、このドラマの基盤となっていますね。殺陣を極力少なくして(水谷豊の立回りは見てられません)、物語の面白さを全面に出して成功しています。2017年から年に1回製作という感じで続いており、今後も続けて欲しいで~す。

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