変型時代劇

録画していた『刀剣乱舞-継承-』(2019年/監督:耶雲哉治)を観る。ゲームが原作のファンタジー時代劇です。
歴史修正主義者の時代遡行軍による過去への攻撃が始まり、正しい歴史を守るために審神者堀内正美)によって戦士へと姿を変えた刀剣“刀剣男子”が戦国時代へタイムスリップ。本能寺の変で死ぬはずの織田信長山本耕史)を助けようとする時代遡行軍と、三日月宗近(鈴木拡樹)たち刀剣男子が戦います。時代遡行軍を撃退したはずが、何故か信長は生きており、刀剣男子は再びタイムスリップ。秀吉(八嶋智人)と連絡をとろうとする信長を暗殺するはずが……
舞台中心に活躍しているテレビに出ないイケメンばかりで知らない役者ばかり。ゲームイメージそのままに、艶やかな姿でアクションするのがこの作品のウリなので、物語の妙はあまりありません。時代遡行軍と刀剣男子のアクションシーンも斬られ役相手に立回りをするのでなく、殆どがCG合成。斬られたら灰となって消滅するのです。それでも、ファンタジー歴史アクションとして本能寺の変安土城炎上の謎を織り込み、テンポよく展開するので、それなりに楽しめます。ちなみに、登場する刀剣は山姥切国広・薬研藤四郎など所有者が知られている名のある1本ばかりで、正宗・村正・備前長船・胴田貫といった一般的名刀は出てきませ~ん。

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