続いて

移動や待ち時間を利用して都筑道夫:著の『捕物帳もどき』(文春文庫:1991年7月5日第2刷発行)を読了。ブックオフの100円本ね。
主人公は吉原の大店の若旦那・丹次郎で、捕物ゴッコがお道楽。銭形平次むっつり右門、人形佐七、若さま侍、顎十郎、三河町の半七といった捕物名人もどきで事件を解決します。丹次郎にガラッ八やおしゃべり伝六に仕立てられる幇間・梅廼家卒八がワトソン役。丹次郎の推理には勘違いがあるんですが、犯人が深読みして、“瓢箪から駒”的に正体を現します。トリックらしものはなく、登場人物の性格模写や文体模写を楽しむパロディ小説で~す。

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