想い出の映画

録画保存していた『男と女』(1966年/監督:クロード・ルルーシュ)を観る。結婚前にカミさんと名画座で観た映画です。47年ぶりの再見ね。
冬のドーヴィルで、妻を失った男(ジャン・ルイ・トランテニアン)と夫を亡くした女(アヌーク・エイメ)が寄宿学校にいるそれぞれの子どもを通じて出会い、互いに過去の辛い記憶(男は妻を自殺で死なせ、スタントマンだった女の夫は撮影中に事故死)を引きずりながらも惹かれあっていきます。二人には妻と夫の思い出が絶えずつきまとい、二人の心は揺れ動きながら物語が展開。男女の心の機微を、モノクロームとセピア調カラーとで巧みに使いわけたルルーシュの映像感覚の素晴らしに加え、フランシス・レイのボサノバ調の甘美なメロディが私を酔わせます。
結婚してからは、恋愛映画は殆ど観なくなったのですが(カミさんは未だに観ているけど)、恋多き時代は結構観ているんですよ。当時はムードだけで観ていた感じですが、爺になって大人の恋がわかるようになりました。

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