プロレスが好きで

録画していた『パパはわるものチャンピオン』(2018年/監督:藤村享平)を観る。原作は板橋雅弘:作・吉田尚令:絵の絵本で、実際のプロレスラー棚橋弘至が主人公のレスラーを演じたハートフル映画です。
かつては、人気と実力を兼ね備えたエースレスラーだった孝志(棚橋弘至)は、膝を負傷して覆面悪役レスラーに転向。引退もせずに悪役レスラーを続けるのはプロレスが好きだから。そんな孝志を妻(木村佳乃)は理解していますが、息子の祥太(寺田心)には打ち明けられずにいます。ところが、ある日突然、悪役レスラーであることが祥太にバレて……
悪役レスラーのパパが嫌いになった息子がパパの闘う姿をみて、以前にましてパパとの絆が強まるという定番物語ですが、息子のために正統派レスラーに戻って、チャンピオンに返り咲くといったベタな展開でないところが気に入りました。プロレスは勝ち負けでなく、観客を興奮させ喜ばせることができるレスラーが真のチャンピオンというプロレスの神髄が描かれています。
プロレスの試合シーンは新日本プロレスが全面協力。G1グランプリならぬZ1グランプリとかね。最近のレスラーはマイク・パフォーマンスも上手くなり、演技力も中々のものですよ。今年の1月に棚橋弘至がIWGPチャンピオンに返り咲いたのは映画よりベタなストーリー(かつてのエースが復活)でしたね。今度は、田口隆祐と組んで、ゴキブリマスクと銀蠅マスクの悪役覆面コンビでリングに登場して欲しいで~す。

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