金田一とシャーロック

BSプレミアムで放送した『八つ墓村』と、フジテレビで放送している『シャーロック』の1話と2話を観る。
八つ墓村』は、横溝正史のご存知“金田一耕助”シリーズの一編で、これまで映画で3本、ドラマで6本映像化されています。これまでの作品と比べて、原作に一番近い内容になっていました。そのため、ダイジェスト版をみたいな感じになり、金田一耕助の活躍するところが殆どありません。
これまでBSプレミアムでは、金田一耕助を内容に合わせたキャラで、池松壮亮(シリーズ横溝正史短編集・金田一耕助登場!)、長谷川博己(獄門島)が演じており、今回は前作の『悪魔が来りて笛を吹く』に続いて吉岡秀隆。エンディングでは次作に続く内容(池松壮亮は獄門島へ急ぐし、長谷川博己は轟警部から電報を受け取り、前作の吉岡秀隆は磯川警部からの「ヤツハカムラ デ ジケンハッセイ」の電報を受け取る)になっており、今回は磯川警部と“亀の湯”に休養に行くと言っているので、次回は『悪魔の手毬唄』になるのでしょう。

f:id:nostalji:20191016070153j:plain

『シャーロック』は、ディーン・フジオカのホームズ(誉獅子雄)と岩田剛典のワトソン(若宮潤一)が難事件を解決する和製ホームズもの。犯罪捜査コンサルタントの誉はバイオリンを弾き、同居している元精神科医の若宮が助手として事件の記録を残すという設定です。第1話が『六つのナポレオン』、第2話が『ボヘミアの醜聞』を匂わせていますが、海外ドラマの『SHRLOCK』や『エレメンタリー』と比べると、原作のアレンジや事件の不可解さというのは今イチ。ホームズの魅力は奇抜な推理力にあるのですが、相手の心理を読み解く“メンタリスト”的探偵になっています。ホームズ好きの私ですが、次回からはパスで~す。