久しぶりの西部劇

録画していた『ビリー・ザ・キッド 孤高のアウトロー』(2019年/監督:ヴィンセント・ドノフリオ)を観る。実在の無法者ビリー・ザ・キッドや保安官パット・ギャレットと知りあった少年が精神的成長をする劇場未公開の西部劇です。
15歳の少年リオ(ジェイク・シュア)は、暴力をふるって母を殺した父を殺して姉サラ(レイラ・ジョージ)と、母の友人がいるというサンタフェに向けて逃亡。途中の廃家で、保安官パット・ギャレット(イーサン・ホーク)に追われているビリー・ザ・キッド(デイン・デーハン)一味と出会います。廃家はギャレット保安官たちに包囲され、キッドは捕まり、リオとサラはサンタフェへ。しかし、彼らの叔父である無法者のグラント(クリス・プラット)がサラを連れ去ります。リオは脱獄したキッドからグラントの居場所を知らされますが、キッドがリオを助ける前にギャレットに殺されたためにリオはギャレットに助けを求め……
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”シリーズではヒーローを演じていたクリス・プラッドが悪役というのが一興です。原題の『THE KID』は、ビリー・ザ・キッドでなく、内容から考えるとリオ少年を指している気がします。父を殺したことを打ち明けられず、思い悩んだ少年が姉を救うために胸の内を吐露して精神的にたくましくなるんですが、終始ノイローゼ状態。ビリー・ザ・キッドも自分の生き方に悩んでおり、これもノイローゼ状態。明るさのないノイローゼ西部劇です。ビリー・ザ・キッドについてはセリフなどから史実に基づいていることがわかりますが、そんなことを歓ぶのは、私のようなカルトな西部劇ファンだけ。一般受けしない面白味のない作品で~す。
ビリー・ザ・キッドの史実についてはココヘ⇒http://www2u.biglobe.ne.jp/~kazu60/kaita1/birikid.htm

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