吸血鬼といっても

録画していた『ダーク・シャドウ』(2012年/監督:ティム・バートン)を観る。200年ぶりに甦り、時代の変化についていけないヴァンパイアを描いたコメディ・ホラーです。
荘園領主だったバーナバス・コリンズ(ジョニー・デップ)は、魔女のアンジェリークエヴァ・グリーン)を失恋させたことからヴァンパイアに変えられ、生き埋めにされます。それから200年経った1972年、町はアンジェリークが支配しており、コリンズ家はすっかり落ちぶれて荘園は荒廃。ビクトリア(ベラ・ヒースコート)はコリンズ家当主エリザベス(ミシェル・ファイファー)の娘キャロリン(クロエ・グレース・モリッツ)の家庭教師に雇われます。コリンズ邸では、他にエリザベスの弟ロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、ロジャーの息子デヴィッド(ガリー・マクグラス)、デヴィッドの精神科医ジュリア博士(ヘレナ・ボナム・カーター)が生活しており、いずれもいわくありげな雰囲気。そんな中、工事現場で見つかったバーナバスの棺が開けられ、バーナバスが甦ります。コリンズ邸に戻ったバーナバスは昔の恋人そっくりのビクトリアに惹かれ……
ティム・バートンジョニー・デップのコンビに加えて、周りを固める個性豊かな豪華なキャスト。そのため、ヒロインのベラ・ヒースコートは影の薄い存在になりましたね。エヴァ・グリーン並の強烈さがないとバランスがとれません。ブッラクユーモアにあふれた内容はそれなりに面白いのですが、観ていてグサリと心に突き刺さるものがなく、バートン作品としては平凡で~す。

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