昨日に続き

ビデオからDVDにダビングして録画保存していた『底抜け西部へ行く』(1956年/監督:ノーマン・タウログ)を観る。ジェリー・ルイスディーン・マーティンの底抜けコンビが西部で活躍する西部劇コメディです。
ニューヨークで優雅に暮らしているウエイド(ジェリー・ルイス)は、悪党相手に戦って死んだ牧場主だった父に憧れており、父と一緒に戦って死んだ牧童頭の息子スリム(ディーン・マーティン)が、従姉妹のキャロル(ロリー・ネルソン)が継いだ父の遺した牧場の資金援助に来た時、母(アグネス・ムーアヘッド)が勧める結婚話から逃げ出し、スリムと西部へ行こうとします。スリムはウエイドを帰そうとしますが熱心さにほだされ……
ルイスとマーティンの“底抜け”シリーズは16作ありますが、これは15作目。主人公の父に扮したルイスと、それにアグネス・ムーアヘッドの母が絡む冒頭シーンは面白いのですが、後は定石通りのギャグ。コメディアンには色々なタイプがいますが、ジェリー・ルイスは白痴的会話とヘチャ顔、クネクネした動きで笑いをとるスタイル。日本でいえば志村けんタイプといえますかね。
西部劇らしく、リー・ヴァン・クリーフジャック・イーラム、ロン・チャニー・ジュニア、ボブ・スティールなどが、ちゃんと悪党役で出ているのが嬉しいです。端役時代のクリント・イーストウッドがセリフなしで出演している(ルイスが酒場の女性を助けて町に戻って来た時と、悪党が銀行を襲った時に町民として姿を見せている)ことでDVD化もされていま~す。

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