時代劇の次は西部劇

西部劇の友人から届いたDVD『砦の29人』(1966年/監督:ラルフ・ネルソン)を観る。インディアンとの戦いを描いた正統派西部劇です。
レンズバーグ(ジェームズ・ガーナー)は、友人のマカリスター少尉(ビル・トラバース)に呼ばれてクリール砦に行く途中で、アパッチに追われているエレン(ビビ・アンデルソン)を救います。エレンの夫グレンジ(デニス・ウィーバー)はクリール砦の貨物輸送人。砦に着くと、レンズバーグはマカリスターから妻だったインディアン娘の頭皮を渡されます。マカリスターはそれをコンチョ砦で保安官から手に入れたとのこと。新兵や食料・弾薬補給のために輸送隊がコンチョ砦へ出発するのでレンズバーグは同行することにしますが、エレンが夫から逃げ出してアパッチ部落に向かったことを知ってアパッチ部落へ。エレンは1年以上もアパッチの虜になっており、子どもを産んでいたんですな。隙を見はからってエレンとその子を連れ出したレンズバーグは、部落に子供や老人を除いて男の姿がないのに気づき、アパッチが輸送隊襲撃のために出発したと考え……
広大な荒野でガーナーがビビを救う冒頭シーンのロングショット撮影にまず引きつけられます。アパッチと騎兵隊の攻防も迫力ある映像で展開しグッド。インディアンに対する偏見と差別といった厳しい切り口も見せており、見応えのある西部劇といえま~す。

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画像は、ジェームズ・ガーナーシドニー・ポワチエポワチエの役は元騎兵隊員で野生馬を騎兵隊に売るカウボーイ。砦の司令官から調教した馬でなければ金を払えないと言われて、輸送隊に同行して売った馬を調教。救援隊を呼びに行ったガーナーからビビを預けられ、アパッチ相手に大活躍。この作品以前の西部劇では黒人が活躍することはなかったのですが、ポワチエの存在により、以後の西部劇で黒人が活躍するのが当たり前になりました。