監督は外人だが

録画していた『レイン・フォール/雨の牙』(2008年/監督:マックス・マニックス)を観る。バリー・アイスラーの人気スパイ小説の映画化です。
日系アメリカ人の暗殺者ジョン・レイン(椎名桔平)は、国土交通省の官僚・川村(中原丈雄)を自然死に見せかけて重要データを奪う仕事を受けます。しかし、川村が所持しているはずのメモリースティックは行方不明。レインはメモリースティックの手がかりを探して川村の娘・みどり(長谷川京子)に近づきますが、メモリースティックのデータが公になると困る政治家と手を組んだヤクザ組織に狙われます。メモリースティックのデータを手に入れようとするCIA東京支局長のウィリアム(ゲイリー・オールドマン)は、東京中に張り巡らされた監視カメラでレインとみどりを追跡。川村の死に不審を抱いた刑事のタツ柄本明)は、一連の事件からレインの存在を知りますが……
ヤクザやCIAの追跡をかわしながら、レインがメモリースティックの行方や自分を雇った黒幕を追うサスペンスに盛り上がりが欠けます。椎名桔平に犯罪者の匂い(危険な男の雰囲気がないんですよ)がしないし、ゲイリー・オールドマンは出てくるだけで存在感はあるものの演技は一本調子。何もかも中途半端な感じで、残念ながら凡作で~す。

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