懐かしの映画

輸入DVDの『機関銃(マシンガン)ケリー』(1958年/監督:ロジャー・コーマン)を観る。アメリカ犯罪史上名高いマシンガン・ケリーを描いた実録ギャング映画です。
マシンガン・ケリーチャールズ・ブロンソン)は仲間のハワード(ジャック・ランバート)たちと銀行を襲って3万6千ドルを強奪し、情婦フロー(スーザン・キャボット)の車に乗り換えて非常線を突破。金の分配の時に、金を預けていたファンダンゴモリーアムステルダム)の着服がわかり、痛めつけて追い出します。次の銀行襲撃を計画する頃から、ケリーとハワードの仲が嫌悪化。襲撃当日、死に対する異常な恐怖感を持つケリーが救急車から出る棺桶に怖気づき、襲撃は失敗し、仲間のメイズは警官に射殺され、ハワードはかろうじて逃走。フローの実家に隠れたケリーは、ハワードが自分を殺そうとしていることを知り、先手をうってハワードの隠れ家を襲い、ハワードを殺害。身代金目当てで、実業家の娘を誘拐しますが、再び仲間になることを許したファンダンゴが裏切り、FBIがケリーの隠れ家を包囲し……
音楽にマッチしたクレジットタイトルが洒落ていて、これだけでも観る価値はあります。売り出し前のブロンソンを初め、2流俳優による低予算映画。当時、この手のB級ギャング映画が数多く作られていましたが、ロジャー・コーマンのドライで殺伐なタッチの演出は出色で~す。

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