続いて

友人から送られてきた西部劇DVD『六頭の黒馬』(1961年/監督:ハリー・ケラー)を観る。女を護衛して旅をする男の友情と対決を描いた物語です。
ベン・レイン(オーディ・マーフィ)は、無法なカウボーイに馬泥棒として吊るし首になるところをフランク・ジェシー(ダン・デュリエ)に救われます。二人はカウボーイたちの追撃をかわしてペルディドの町へ。二人は何者かに襲われますが、逆に相手を撃ちたおし、謎の女ケリー(ジョーン・オブライエン)からデル・コーブレの町までの護衛を頼まれます。そこに行くには凶暴なアパッチの土地を通る必要がありましたが、二人は多額な謝礼とカウボーイたちから逃れるために依頼を承諾。思っていた通り、途中でアパッチが現れ……
アパッチとの銃撃戦の最中にケリーがジェシーを撃とうとしたことから、ケリーの目的がジェシーの殺害であることがわかります。かつて、デル・コーブレの町でケリーの夫がジェシーに殺されていたのね。ケリーの金を奪って立ち去ろうとするジェシーと、ケリーを愛するようになったレインの決闘。結果は明白ですな。墓場へは六頭立ての霊柩馬車で行きたいというジェシーの遺言が題名になっています。
バート・ケネディの脚本は、おざなりなところがあって褒められたものではありません。ハリー・ケラーの演出は、ペルディドの町でマーフィとデュリエが襲われるところまでは快調なのですが、オブライエンを伴っての旅が始まってからがいけません。ダラダラした展開でサスペンスが盛り上がらないんですよ。ラストの決闘も、とってつけた感じで、竜頭蛇尾の作品で~す。

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