年末特番から

録画していた『黒蜥蜴』(BSプレミアム)を観る。繰り返し映像化、舞台化されてきた江戸川乱歩の名作を、近未来を舞台にドラマ化しています。
名探偵・明智小五郎永山絢斗)は、大富豪・岩瀬庄兵衛(中村梅雀)から誘拐予告された愛娘・早苗(福本莉子)の警護を依頼されます。誘拐予告してきたのは、正体不明の怪盗・黒蜥蜴。明智は小林少年(佐久間由衣)やAIのマリヤを助手に早苗の身辺をチェック。明智は、早苗に近づくホテルのオーナー緑川婦人(りょう)を黒蜥蜴と見破りますが……
明智と黒蜥蜴が戦いを通して惹かれあっていくというのは原作を踏襲していますが、黒蜥蜴や彼女の一味がクローンというのはビックリ。彼女たちを作ったのは、早苗を亡くした岩瀬庄兵衛が早苗のクローン開発を依頼した天馬博士。“鉄腕アトム”じゃありませんか。クローンは長く生きることができず、黒蜥蜴の目的は唯一の成功事例である早苗の細胞を分析して自分たちも人間同様になること。最後は、クローンの秘密を隠蔽するために岩瀬庄兵衛が雇った傭兵部隊と黒蜥蜴一味の戦いに、中村警部(佐野史郎)率いる警官隊も加わって大銃撃戦。オドロキ、モモノキの展開にズッコケましたよ。日本のアクションドラマに共通していえることですが、銃撃戦だけはやめた方がいいですね。銃の扱いに慣れておらず、撮影にも制約があって、米国ドラマのような迫力あるシーンは期待できないからで~す。

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