週末は読書

nostalji2019-01-26

康熙奉(カン・ヒホウ)著の『韓流時代劇でたどる朝鮮王朝500年』(朝日新聞出版:2013年7月30日第1刷発行)を読了。韓流時代劇を基に朝鮮王朝の歴史を解説したものでなく、韓流時代劇の流れを解説したものです。韓国の放送事情もわかりグッド。
韓国には、KBS・MBC・SBSの3大テレビ局があり、KBSが公営放送で、電気料金(電気も民営でなく公社)と一緒に受信料が徴収されるとのこと。MBCは政府が出資して民間で運営する半官半民、SBSが民間放送という構成。
韓国で時代劇が注目されるようになったのは、最高視聴率49.6%あげた1996年の『龍の涙』からで、1999年の『ホジュン』が時代劇最高視聴率63.7%を獲得し人気ジャンルとなりました。それまでの時代劇は史実をなぞるだけの男性向けドラマで女性に人気がなかったとのこと。史実を基に架空の設定を絡めた人間ドラマしたことで女性にも共感を得られたんですな。事実(ファクト)と創作(フィクション)を結合したのでファンクション時代劇と呼ばれているそうです。そして最近では、『太陽を抱く月』のヒットで、すべて架空というフィクション時代劇が増えているそうです。
韓国のドラマは事前に撮り溜めすることなく、1週間に2話ずつ放送。時代劇はロケ地も限られており、撮影は超過密です。おまけにアクションも激しく、ケガをするのは日常茶飯事。撮影が厳しいのは、テレビを見ていてもわかりますね。去年の9月に『逆賊−民の英雄ホン・ギルドン』を観終えてから韓国時代劇を観ておらず、そろそろ新しいものが観たいで〜す。