先週に続き

友人に送ってもらった『謎の修道士』(1948年/監督:フィル・カールソン)を観る。修道士姿の駅馬車強盗の謎を追うミステリータッチの日本未公開の西部劇です。
駅馬車で商売しようと旅をしているビル・フォス(ウイリアム・ビショップ)はシルバラードの町にやって来ますが、町にはジェニー・マニング(グロリア・ヘンリー)が経営する駅馬車会社があり、馭者のジーグ(フォレスト・タッカー)がビルに駅馬車競走を挑みます。ジーグとの競走で馬車を壊されたビルは、医者のヘンダーソンエドガー・ブキャナン)と知りあい、貧しい開拓民相手にボランティア。その頃、修道士の姿をした謎の人物が駅馬車を襲い、ビルに疑いがかかりますが……
駅馬車強盗犯はすぐに予想がつくので、ミステリーとしての面白さはありません。売りは、何度か繰り返される駅馬車競走ですかね。他の西部劇では見ることがないですからね。『宝島』で有名な作家スチーブンソン(エドガー・バリア)が登場するんですが、何か意味があるのかなァ。この事件を参考にして、『ジキル博士とハイド氏』を執筆したとかね。能天気なハッピーエンドはシラケま~す。

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画像は、グロリア・ヘンリー、エドガー・ブキャナン、ウイリアム・ビショップ。主演のウイリアム・ビショップは表情のとぼしい大根役者。