日本絡みで

録画していた『シャンハイ』(2010年/監督:ミカエル・ハフストローム)を観る。太平洋戦争開戦直前の上海を舞台にしたサスペンス映画です。
1941年、表向きは新聞記者の米国諜報員ソームズ(ジョン・キューザック)は、友人コナー(ジェフリー・ディーン・モーガン)の死の真相を探るべく上海にやってきます。上官からコナーが裏社会の大物アンソニー・ラティン(チョン・ユンファ)の動向を探っていたことを告げられ、ソームズはラティンに近づきます。ラティンの妻アンナ(コン・リー)の謎の行動、ソームズを執拗に追う日本軍情報部のタナカ大佐(渡辺謙)の存在、コナーの愛人で忽然と姿を消した女スミコ(菊地凛子)の秘密など、謎が深まるばかり。やがて、ソームズはアンナのレジスタンスとしての裏の顔を知り、惹かれはじめますが……
日本・ドイツ・アメリカの租界がある上海が舞台。日本租界では中国人によるレジスタンス攻撃が発生しており、最も危険な地帯。そんな地理的条件が今イチ表現不足です。渡辺謙やチョン・ユンファの個としての魅力はありますが、スパイ・サスペンスとラブ・ロマンスが上手く結合しておらず、題名の魔都シャンハイの魅力が出ていませ~ん。

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