B級西部劇なら

友人から届いた『拳銃の嵐』(1948年/監督:ジョセフ・ケイン)を観る。開拓時代のロサンゼルスに乗り込み、弟を殺した犯人を捜す男を描いた西部劇です。
金鉱を探しにサム(アンディ・ディバイン)と弟のいるロサンゼルスにやってきたビル(ウィリアム・エリオット)は、ルックナー保安官(グラント・ウィザース)から弟が一帯を荒らす無法者に殺されたことを知らされ犯人捜しを決意。手がかりを求めてサバリン(ジョゼフ・シルドクラウト)の酒場にやってきたビルは、好意を抱いた酒場の歌姫マリー(キャサリン・マクロード)と知りあいます。マリーからの情報で、ジョニー(ジョン・キャロル)と接触。彼が無法者の一味とわかり……
サバリンが事件の黒幕で、ルックナーやジョニーを使ってロサンゼルス一帯の土地を自分のものしようとしているんですな。ビルに正体がばれたジョニーを殺そうとして、逆にジョニーにルックナーとサバリンが殺されるのが面白い趣向。知事の密偵としてサバリンを調べていたマリーをビルが事件の黒幕として疑うのも少し捻りがきいています。小粒ながらも、悪くない出来ばえです。

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画像は、ジョゼフ・シルドクラウト、キャサリン・マクロード、ウィリアム・エリオット。主演のウィリアム・エリオットは、モッサリしていて颯爽としたところはないのですが、旧い西部劇ファンにはB級西部劇に徹した好漢として忘れられない存在となっていま~す。