邦画続きで

録画していた『ビブリア古書堂の事件手帖』(2018年/監督:三島有紀子)を観る。北鎌倉の古書店を舞台に、本にまつわる事件を解決していく三上延・原作の青春ミステリーの映画化です。
五浦大輔(野村周平)は、死んだ祖母・絹子(渡辺美佐子)が大事にしていた夏目漱石の「それから」に書かれていた漱石のサインの真贋を確かめに近所のビブリア古書堂にやって来ます。店主の栞子(黒木華)は、本の知識に長けているだけでなく、優れた洞察力と推理力を持ち、漱石のサインの謎を解明。大輔は男手が不足しているそこで働くようになり、栞子に惹かれていきます。そんなある日、大庭葉蔵と名乗る謎の人物が、栞子が大事に保管している太宰治の「晩年」を奪おうとする事件が起き……
現在の物語と、50年前の絹子(夏帆)と田中嘉雄(東出昌大)の物語が並行して描かれ、太宰治の「晩年」に関連してくるという構成になっています。黒木華は良い味を出しているのですが、太宰治の初版本「晩年」を巡るサスペンスが弱いのが難点。夏帆東出昌大恋物語もウ~ン。

f:id:nostalji:20171009150835j:plain