テレビ時代劇から

録画していた『三屋清左衛門残日録-新たなしあわせ-』と『陰陽師』を観る。
『三屋清左衛門残日録-新たなしあわせ-』は、藤沢周平原作の老境の人間模様を人情味豊かに描いた北大路欣也主演のシリーズ第4弾です。
隠居生活をしている清左衛門(北大路欣也)が、親友である町奉行・佐伯熊太(伊東四朗)の助けを借りて、かつて藩の奥を仕切っていた滝野(三田佳子)の抱えている問題や、娘・奈津(美村里江)の夫のピンチ、さらには不正を見つけた息子・又四郎(松田悟志)の危難を解決する物語。
北大路欣也伊東四朗の料亭・涌井の女将(麻生祐未)をはさんでの息の合ったやりとりが絶妙です。今回は清左衛門の世話をする又四郎の嫁・里江(優香)の出番なし。

f:id:nostalji:20200407065643j:plain

陰陽師』は、テレビ朝日のドラマSPで、夢枕獏原作の“陰陽師”シリーズの『滝夜叉姫』を映像化。20年前の平将門菅田俊)の乱に関係する人物の周辺で奇怪な事件がおこり、安倍晴明佐々木蔵之介)と源博雅市原隼人)が調査開始。興世王升毅)が将門の娘・滝夜叉姫(剛力彩芽)を使って、20年間は傷が塞がらないという俵藤太(国広富之)の宝剣によってバラバラされた将門の死体や、高僧浄蔵(寺田農)によって灰にされた将門の首を回収し、将門を復活させようとしているんですな。高みの見物を決め込む呪術師・蘆屋道満竹中直人)は敵か味方か。
テレビ朝日は以前にも市川染五郎主演でドラマ化していますが、佐々木蔵之介安倍晴明はミスキャスト。貴族らしさ(貴種)の風格がないんですよ。白塗りメイキャップは笑いを誘います。演技の問題でなく、キャラに合っていないのね。鬼や魔物の存在が不思議でなかった平安時代は、ファンタジー時代劇にはうってつけで、VFXも進歩しているので、もっと作られてもよいと思いま~す。