月に一度は西部劇

友人に送ってもらった西部劇『ボスを倒せ!』(1956年/監督:ジャック・アーノルド)を観る。堅気になろうとするガンマンを描いた作品です。
早撃ちガンマンのアレック(ロリー・カルホーン)は、荒野でパービス(ジェームズ・ミリカン)を救い、同じ身の上の二人は親友になります。パシオの町の酒場でゼルマン兄弟と喧嘩になり、一人を射殺。ゼルマン(レオ・ゴードン)一味に追われてパービスは重傷を負い、拳銃稼業は止めろとアレックに忠告して、自ら犠牲になってアレックを救います。大牧場主のヘンショウ(ロバート・ミドルトン)と小牧場主たちが対立するデュランゴの町にやってきたアレックは、保安官のジェード(ディーン・ジャガー)から保安官助手になるように要請され、法律の味方になる決心。ヘンショウは小牧場主たちを追い出すために殺し屋スワン(グラント・ウィリアムス)を雇い……
流れ者がまっとうな生活をするために腰を落ち着け、悪党一味をやっつけ、愛する女(マーサ・ハイヤー)とも結ばれるという定石的作品。土遁の術のごとく、掘った地面に空気穴をつけて土に潜り、燃える小屋から逃れたり、いつもニヤニヤしている殺し屋の存在とか、いろいろ面白い趣向があって楽しめました。スターの魅力とか、芸術性とは縁のない出来の良いB級西部劇で~す。

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