オリジナルが観たくて

録画していた『ファイティング・ダディ 怒りの除雪車』(2014年/監督:ハンス・ペテル・モランド)を観る。リーアム・ニーソン主演のハリウッドでリメイクされた、息子を殺された除雪作業員の復讐を描いた『スノー・ロワイヤル』のオリジナルです。
一人息子を麻薬ギャングに理不尽に殺されたニルス(ステラン・ストラスガルド)は殺人に関係したギャングの口を割らせて一人ずつ片付けていきます。伯爵と呼ばれるギャングのボス(ポール・スヴェーレ・ハーゲン)は、同業のセルビア系麻薬ギャングの仕業と思い、ボス(ブルーノ・ガンツ)の息子を殺したことから組織同士の抗争となり……
監督が同じなので、物語展開も、カットや構図といった演出もリメイク版と同じです。いかにも強い親父といった感じのリーアム・ニーソンより、平凡な親父の怒りを渋く冷徹に演じたストラスガルドの方が感情移入しますね。それとブルーノ・ガンツの味わいある演技もグッド。雪の風景もノルウェーならではで、アメリカとは趣きが違います。ギャングたちが死んでいく度にその名前が表示されるので、題名だけは、オリジナルより『スノー・ロワイヤル』の方が良いで~す。

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