プロレスが好きで

井上章一:著の『プロレスまみれ』(宝島社新書:2019年10月24日第1刷発行)を読了。BSプレミアムの教養番組『英雄たちの選択』などでユニークな発言をしている著者らしく、ユニークなプロレス本です。
裏面の紹介文そのものの内容なので、そのまま引用。「井上式・物の見方はすべて、プロレスによって鍛えられた。デストロイヤーの4の字固めに魅せられて以来、60年近くにわたってプロレスを観続けてきた著者が、“邪推流”プロレスの楽しみ方を公開。黎明期のテレビとプロレスの蜜月、馬場・猪木を奪い合ったテレビ局の暗躍から、“不都合な真実”をめぐる世間のプロレスまみれぶりに至るまで、テレビ史的視点から徹底究明」しています。
著者と私のプロレスに対する考え方は殆ど同じ。柔道やボクシングなどのリアルなスポーツと違ってプロレスは演劇的リアリティを追及しているんですな。野球で9回裏逆転ホームランが出た時などは、“まるでドラマを見ているような”という表現をすることがありますが、プロレスは常にそれを目指しているんですね。つまり、観客をいかに楽しませるかをね。月に一・二度、BS(新日本)やCATV(WWE・全日本・ドラゴンゲート)でプロレス放送をしているのを観るんですが、時代によって筋書が変わってきているのがわかります。これもプロレスの楽しみで~す。

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