録画していた『ザ・フォーリナー／復讐者』（2017年／監督：マーティン・キャンベル）を観る。ジャッキー・チェンが復讐にもえる男を演じるアクション映画です。
ロンドンで中華料理店を営むクァン（ジャッキー・チェン）は、娘を無差別テロで失います。犯人への復讐を誓うクァンは、テロを実行した北アイルランド過激派組織（ＩＲＡ）とつながりのある政治家リーアム・ヘネシー（ピアス・ブロスナン）に接近。犯人の名を明かすようにリーアムに迫りますが……
ショボクレ親父のジャッキー・チェンが元は米軍の特殊工作員で、ブロスナンに対してあの手この手で脅しをかけるんですが、ブロスナンも犯人を捜していてジャッキーの存在が疎ましいんです。この二人の行動が並行して描かれ、サスペンスを生み出していますが、ブロスナンの警察やイギリス政府高官との駆け引き、ＩＲＡ組織内部の確執が比重を占めていて、ジャッキーの行動の妥当性が今イチ表現不足。生きる目的を失った男の悲しみと怒りを、無表情に演技をするジャッキーの新しい側面を見ることができますが、シリアスなジャッキーを期待していない私としては馴染めませ～ん。
