月に一度は西部劇

友人に送ってもらった『生れながらの無宿者』(1958年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。大富豪に頼まれて、ガンマンがメキシコで大富豪の弟を捜す物語。
早撃ちガンマンのブラッド(ジャック・マホニー)は、大富豪の鉱山主から20年前に別れた弟がメキシコにいるので捜し出して欲しいという依頼を受けます。流れ者が集まる宿舎で情報を聞いたブラッドは、大牧場主のオライリー(ローン・グリーン)を訪問。オライリー牧場で知りあった牧童頭のマイルズ(ギルバート・ローランド)が、大富豪の弟がいるというメキシコ奥地へ同行しますが……
冒頭の銃声だけ聞かせる決闘シーンは、ジョン・フォードの『駅馬車』以来お馴染みになりました。ジョニー・リンゴやベン・トンプソンがいる宿舎のシーンは西部劇ファンへのサービス。色彩ワイド画面のメキシコ風景は趣がありますが、肝心の物語展開がよくありません。弟の正体がハッキリしてからモタモタしているので、クライマックスにかけてのワクワク感がないんですよ。
ジャック・マホニーはテレビ西部劇『テキサス平原児』で人気が出て主演となったのでしょうが、セリフに難のある大根役者。ローン・グリーンの娘役でリンダ・クリスタルが出ていますが刺身のツマ。マホニーとクリスタルが結ばれるラストはとってつけた感じで~す。
画像は左から、リンダ・クリスタル、ローン・グリーン、ジャック・マホニー。

f:id:nostalji:20200529064906j:plain