賭博師は何でも知っている

西部劇DVDの『アパッチの勇者』(1952年/監督:スチュアート・ギルモア)を観る。アパッチと白人が戦わないように活躍する賭博師とアパッチ戦士を描いた劇場未公開作品です。
サンレモの町へ向かう賭博師ダン・クレイグ(ロバート・ヤング)は、アパッチを襲ったラッセル(トム・モンロー)を追うチャーリー・ウルフ(ジャック・ビューテル)と出会い親しくなります。ラッセルはサンレモを支配する酒場のオーナーのクロフォード(リード・ハドレイ)の手下。クロフォードはアパッチの居留地に埋まっている金を狙って揉め事を起こそうとしているんですな。酒場の歌姫ヘレン(ジャニス・カーター)に惚れているクロフォードは、ヘレンと仲良くなったクレイグと敵対します。クロフォードに脅されてアパッチ管理官が居留地への食糧を減らしたことからアパッチが蜂起。鎮圧のために騎兵隊がやってきます。騎兵隊司令官はアパッチとの流血を避けたがっており、クレイグにウルフとの仲介を要請。クレイグが新しい管理官になることで丸く治まりますが……
主演のロバート・ヤングは、テレビドラマ『パパは何でも知っている』のイメージが強すぎて、西部男がピンときません。早撃ちガンマンに見えないんですよ。格闘しても、何だかフニャフニャした感じでね。悪党退治が手ぬるくて、死ななくてもいい人まで殺されて、モタモタ感倍増。ジャック・ビューテルの白人とのハーフ・インディアンという設定も、うまく活かされておらず、凡作で~す。
ちなみに、『パパは何でも知っている』はココヘ⇒https://88231948.at.webry.info/201909/article_2.html

画像は左から、ジャック・ビューテル、ロバート・ヤング、ジャニス・カーター。

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