最後に

西部劇DVDの『奪われた銃弾』(1948年/監督:ジョン・イングリッシュ)を観る。殺人犯として追われている男の無実をはらすジーン・オートリー主演の劇場未公開のシンギング・カウボーイ作品です。
ギャンブルの最中に突然灯りが消え、エドという男が殺されます。犯行に使われた銃からジーン(ジーン・オートリー)の恋人メアリー(バーバラ・ブリトン)の弟ラリー(ラッセル・アームズ)が殺人犯にされます。ラリーの潔白を信じるジーンは、ラリーを守って捜査を開始しますが……
主人公が劇中で歌うシンギング・カウボーイというジャンルを確立したのがジーン・オートリーでした。彼の前にジョン・ウェインが歌っているのですが、お世辞にも上手いとは言えず、歌うのをやめたのでオートリーが第1号と言っていいでしょう。歌うカウボーイは人気となり、モント・ヘイル、テックス・リッター、レックス・アレン、ロイ・ロジャースなどが人気をはくしていきます。特にロイ・ロジャースは西部劇スターの人気投票で、それまでトップだったジーン・オートリーを1943年に抜き、シンギング・カウボーイの一時代を築きました。
でもって、『奪われた銃弾』ですが、主人公に絶体絶命のピンチがあるわけでなく、気楽に歌って事件を解決という、何の苦労も感じないお気楽西部劇で~す。
画像は左がジーン・オートリーで、女性がバーバラ・ブリトン

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