ロシア製ということで

録画していた『ラン・スルー・ザ・ナイト』(2016年/監督:レナト・ダブレトヤロフ)を観る。恋人が殺され、犯人を目撃した主人公が警察や犯人に追われながらも真相を探っていく劇場未公開のサスペンスです。

フリーカメラマンのサーシャ(アンナ・チポフスカヤ)が恋人である画家のアンドレイ(ピョートフ・フョードロフ)を訪ねると彼は何者かに殺されており、車で立ち去る犯人の顔を目撃します。警察はサーシャを疑い、犯人が警官と親しく話しているのを見て、サーシャは逃亡。警察はサーシャを指名手配し、犯人もサーシャを追います。アンドレイからの最後のメールに添付されていた絵画の写真を手掛かりに、アンドレイの仲間を訪ねますが、彼らも次々に殺されていき……

アンドレイは絵が売れていないのに大金を稼いでおり、19世紀のロシアの名匠の贋作を作っていたのね。その贋作を本物と思ってロシア政府が購入し、親善のためにアメリカへ贈呈。国際的鑑定機関に鑑定されると贋作とわかるので、贋作グループの黒幕がアンドレイを殺害。国家保安局もアンドレイ殺害事件の背景を探っており、サーシャを保護しようとするのですが、サーシャは犯人グループと思っており、そこにサスペンスが生まれます。昔のロシア映画のような重たさはなくなったものの、ハリウッド作品のような軽快感はありませんな。アッと驚くようなシーンや展開もなく、平均的サスペンス映画といえま~す。

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