最後の作品ということで

録画していた『さらば愛しきアウトロー』(2018年/監督:デヴィッド・ロウリー)を観る。ロバート・レッドフォードが俳優引退宣言して話題となった犯罪伝記ドラマです。

1980年代、ポケットに入れた拳銃をチラッと見せるだけで目的を遂げるフォレスト・タッカー(ロバート・レッドフォード)という初老の銀行強盗がいました。2年間で93件もの銀行強盗を成功させたフォレストを追うジョン・ハント刑事(ケイシー・アフレック)も彼に魅了されます。フォレストはジュエル(シシー・スペイセク)という女性と知り合い恋をしますが、仲間のテディ(ダニー・グローヴァー)とウォラー(トム・ウエイツ)と共に金塊強奪に成功したことから“黄昏ギャング”と大々的に報道され、FBIの追跡をうけ……

ゆったりとした展開で犯罪サスペンスとしての緊迫感はありません。でも、枯れたレッドフォードの演技と相俟って調和したリズムになっています。シシー・スペイセクとのシーンのほのぼの感はグッド。脱走16回の回想で出てくる若き日のレッドフォードの映像(『逃亡地帯』と思われる)は嬉しくなりま~す。

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