懐かしの野球マンガ

懐かしの野球ブームについて調べていて、当時好きだったマンガを思い出し、ヤフオクに出品されていた『ちかいの魔球(全7巻)』をゲットし、1~2巻を読了。『ちかいの魔球』(福本和也:作、ちばてつや:画)は、『少年マガジン』に1961年1号から62年52号まで連載。

1巻は、主人公の二宮光が巨人軍に入団するまでの物語。富士高校のエース・二宮光は地区予選の決勝で明星高校に勝ちますが、ヤクザの息子で明星高校のキャプテン中村の謀略で失格になり、甲子園出場の夢が破れます。失意の光のところへ巨人軍の川上監督と長嶋が訪問。光が投げる魔球に長嶋が挑戦します。ベース前でボールが止まる光の魔球に長嶋は三球三振。光は巨人に入団。光とバッテリーの久保も、一発長打の魅力を買われて入団します。

2巻は、明星高校の中村も巨人に入団し、光の叔父を脅して光から魔球の投げ方をききだします。ボールの縫い目に親指と人差し指をかけ、手首のバネをぞんぶんにきかせて下から地面すれすれに投げるんですが、ボールが手から離れる瞬間に人差し指で手前にちょっとひっかけるのがコツ。手首と腕と腰のひねりをうまく使って投げられたボールは、あまりにもスピードがつくためにボールが通った後にかなり強い空気の渦ができ、そして、ボールを手から離すときにちょっと手前にひっかけてあることから普通のボールの回転より速くなり、回転する力とボールのうしろにできた渦が同時にはたらいてボールが瞬間ではあるがバッターの目の前で引き戻され止まったように見えるんですな。中村は練習に励みますが、肩と手首を壊して退団。魔球を投げるには、光のような天性の肩の強さと手首の強さが必要なんです。

光のライバルとして大洋ホエールズにどんな球でも打つことができるというヘンリー中川が入団。中川に魔球を打たれますがピッチャーゴロ。しかし、ヘンリー中川は超俊足で、ゴロさえ打てば一塁セーフ。次々に盗塁を決めます。でもって、光がとった作戦は、中川の前にランナーを出しておくこと。前にランナーがいれば盗塁できませんからね。後続打者を三振に討ち取り、中川の足を封じ込めることに成功します。ファン投票で光のオールスター出場が決まったところで3巻に続きま~す。

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