往年のスター共演で

録画していた『ハーフ・ア・チャンス』(1998年/監督:パトリス・ルコント)を観る。往年(1960年代)のフランスの二大人気男優が『ボルサリーノ』以来28年ぶりに共演したコメディタッチの犯罪アクションです。

自動車泥棒のアリス(ヴァネッサ・パロディ)は、出所後、母の残した遺言で自分の父であるかもしれないジュリアン(アラン・ドロン)とレオ(ジャン・ポール・ベルモント)を訪ねます。ジュリアンはレストランのオーナーですが、かつては凄腕の宝石泥棒。レオは中古車屋のオーナーですが、かつては特殊部隊にいた傭兵。アリスを巡って二人は自分が父親だと張り合いますが、ひょんなことからアリスが拝借した車にロシアンマフィアの麻薬取引に使われる大金が積んであったことから……

ドロンとベルモントが、これまで演じてきたキャラを彷彿させるような役柄を楽しんで演じている作品です。麻薬組織とロシアンマフィア、それを捜査している刑事(エリック・デフォス)の混戦場面などを見せ場にはさみ、ヴァネッサとエリックの恋模様などが織り込まれるうちに、盛大な激戦場面が展開。ドロンとベルモントは、洒落ッ気タップリにアクションを演じていて、それだけで観ている私は満足なので~す。

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