昨日に続き

西部劇DVDの『トラブル・シューター』(1950年/監督:ラルフ・マーフィ)を観る。駅馬車強奪一味と戦う男を描いた劇場未公開の西部劇です。

南北戦争直前のアリゾナで、カリフォルニアから東部へ物資を運ぶ予定の駅馬車が次々に強奪される事件が発生します。グリフ・ホルブルック(ロッド・キャメロン)は駅馬車会社のトラブル・シューターで、犯人は南部を支持する者たちと知り、彼らの拠点であるツーソンへ。グリフに味方するのは、駅馬車事務所で働くケイト(カイ・バックリー)とバーニー(ウエイン・モリス)の二人だけ。グリフは酒場のマダムになっている昔の恋人アニー(サリー・エイラース)と再会し、犯人一味を裏で操っているのが貨物馬車会社のマローン(ロイ・ロバーツ)で、南部を助けるのが目的でなく、私利私欲のためとわかり……

犯人一味が鉄板を貼った装甲馬車で駅馬車を襲撃するのが面白いくらいで、あとは定番通りの展開。利用されたと知った南部支持者が、主義は違っても北部支持のグリフたちに味方するのは、悪いことは悪いと認めるアメリカ人の正義をアピールしているんでしょうな。

画像は左から、サリー・エイラース、ロッド・キャメロン、ウエイン・モリス、カイ・バックリー。事件解決後、南北戦争が開戦してキャメロンとモリスが北軍兵として従軍するラストシーンで~す。

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