齢相応で

録画していた『運び屋』(2018年/監督:クリント・イーストウッド)を観る。イーストウッドが監督・主演した実話をもとにした犯罪ドラマです。

仕事一途で他人から認められることを誇りにしてきたアール(クリント・イーストウッド)は、家族から見捨てられた90歳の孤独な老人。デイリリーというユリの栽培で名を成した園芸家ですが、農園経営が行き詰まり、運び屋の仕事を紹介されます。最初は荷物の中身を知らずに運んでいたアールでしたが、やがてそれが大量のドラッグだと気づきます。麻薬組織を追っている捜査官のベイツ(ブラッドリー・クーパー)は、上司(ローレンス・フィッシュバーン)の許可を得て、密偵を使って運び屋を捜索。しかし、麻薬組織のボス(アンディ・ガルシア)が、アールを信用して自由に運転を任せていたことから、アールは疑われることなく順調に仕事をこなしていましたが……

アールの運送を見張っている組織の手下が、自由気ままに行動するアールに翻弄される面白さ。そして、その行動が捜査を攪乱させることになっている皮肉。老快・クリント・イーストウッドにうってつけの作品ですなァ。派手なアクションシーンはありませんが、しっかりした演出で最後まで楽しませてくれます。アールと不仲な娘役でイーストウッドの実の娘アリソン・イーストウッドが出演しており、画像はアリソンとイーストウッド

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