西部劇マンガだったので

ブックオフの愛蔵本コーナーで見つけた堀江卓:著の『ガンキング』(マンガショップ:2011年1月1日第1刷発行)読了。『ガンキング』は月刊雑誌『少年』で1960年8月号~62年4月号に連載された西部劇マンガです。

主人公はガンキングと呼ばれる覆面をつけた正義のガンマン。背中に刺青をした無法者ペニーを捜しています。ガンキングの父はペニーを捕まえた保安官でしたが、ペニーを脱獄させた一味に殺され、ガンキングも谷に落とされ、死んだと見せかけて正体を隠し、ペニーを手がかり父の仇を追跡。エルパソの町では、毒トカゲという謎の怪人が暗躍し、毒トカゲ一味に襲われた女ガンマンをガンキングが救出。女ガンマンはエルパソ13号という政府の密偵で、テキサス独立党の動きを探っていたのね。行方不明の父を捜す少年が、毒トカゲ一味に襲われた政府の連絡員からエルパソ13号へ渡す書類を預かりますが、少年も毒トカゲ一味に襲われガンキングに救われます。

町のボスの鉱山から逃げ出した男によって、少年の父は鉱山で働かされていることがわかり、ペニーの背中の刺青が隠し銀山の地図だということが判明。町のボスがテキサス独立党の黒幕で、隠し銀山の資金で武器を買い、政府転覆を計画。ガンキングは父を殺した毒トカゲと町のボスを倒し、鉱山で無理やり働かされていた人たちを救います。その後、連邦保安官に任命されたガンキングは、インディアンにばけて悪事を働く悪党や、金山を奪って革命を起こそうとする紅グモ団を征伐。

堀江卓のマンガなので、機関銃みたいに拳銃を撃って撃って撃ちまくりますが、物語そのものはマカロニウエスタンにしたいくらいです。西部劇ブームがおこる度に、何人もの作家が西部劇マンガを発表していますが、定着することなくブーム終了とともにエンド。

西部劇ブームについてはココヘ⇒https://88231948.at.webry.info/202007/article_8.html

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