少し古いが

録画していた『アサルト13 要塞警察』(2005年/監督:ジャン・フランソワ・リシェ)を観る。大雪で孤立した警察署を舞台に警官と謎の武装集団との戦いを描いたアクション映画です。

激しい雪が降るデトロイトの大晦日、年内で閉鎖される13分署では巡査部長のローニック(イーサン・ホーク)が退職予定の老警官ジャスパー(ブライアン・デネフィー)や婦警のアイリス(ドレア・デ・マッテロ)と残務整理。そこへ雪で帰れなくなった精神科医のアレックス(マリア・ベロ)が加わり、新年を迎えることになります。しかし、吹雪のために刑務所に護送できなくなった凶悪犯のビショップ(ローレンス・フィッシュバーン)たち犯罪者を留置することになって……

ジョン・カーペンターの1976年の劇場未公開作品『要塞警察』のリメイクです。オリジナルはストリートギャングの集団相手に戦うだけの単純な作品でしたが、本作品はやたらと捻っていますね。ビショップたちを率いて武装集団と戦うことになる主人公は、命令の失敗で部下を死なせたというトラウマを抱えており、ビショップは悪党ながらも正義感を持っています。武装集団の正体は、ビショップに裁判で証言されたら困る悪徳警官たち。悪徳警官のボスが警察本部の警部で、演じているのがガブリエル・バーン。襲ってきたのが警官とすぐにわかり、黒幕が誰かすぐにわかるのは、捻りが足りませんけどね。それで、捻った割にはありきたりの作品になったというのが感想です。オリジナルにあった『リオ・ブラボー』へのオマージュもないし、普通のB級アクション映画にすぎませ~ん。

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