帰省中に読んだ本

移動や待ち時間に読んでいた井沢元彦:著の『誰が歴史を糺すのか』(祥伝社黄金文庫:2000年2月1日発行)を読了。歴史に造詣の深い著名人との対談集です。

第1話「日本人のルーツはどこにあるのか」(梅原猛)、第2話「日本人の宗教とは何なのか」(山折哲雄)、第3話「日本という国が抱えてきた精神的問題とは」(猪瀬直樹)、「21世紀の日本人が信じるべき思想とは」(守屋洋)、第5話「歴史上最高の内閣を組閣する」(大石慎三郎津本陽)、第6話「徳川将軍十五代の君主の器量」(大石慎三郎渡部昇一)という構成。

『逆説の日本史』などでユニークな歴史解釈をしている著者らしく、対談相手も独自の歴史観を持つ人たちばかりで、常識にとらわれていないところがグッド。対談として面白かったのは、「歴史上最高の内閣を組閣する」ね。総理の要件としては、現実認識に醒めていて、官僚を抑える能力にも長けていること。そして何より重要なのは、自分が動くのでなく、いかに人を動かせるかが第一条件。でもって、彼らがあげたのが徳川吉宗。“暴れん坊将軍”は、自分で動いていましたけどね。豊臣秀長官房長官というのはわかりやすいで~す。

f:id:nostalji:20201124070357j:plain