和製ホラーということで

録画していた『回路』(2000年/監督:黒沢清)を観る。第54回カンヌ国際映画祭で国際批評家連盟賞を受賞したホラーです。

植物販売会社に勤めるミチ(麻生久美子)は、出社してこない同僚の田口を訪ねます。田口はパソコンで商品リストを作成しており、ミチにそのデーターの入ったフロッピーを渡した後、自殺。その日から、勤め先の社長は失踪、次々に友達や家族が消えていきます。一方、大学生の亮介(加藤晴彦)は、インターネットを始めますが奇妙な映像が出現。同じ大学でインターネットを研究している春江(小雪)に相談しますが……

死んだ人間の魂があの世に行って、あの世が魂でいっぱいになって、インターネットをかいしてこの世にあふれてくるという怖いお話。といっても、おどろおどろしいシーンはあまりなく、物語はたんたんと進みます。日常の崩壊がテーマとなっており、当時普及しはじめたインターネットを題材にしたところに目新しさがあったので~す。

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