古い作品だが

録画していた『将軍たちの夜』(1966年/監督:アナトール・リトヴァク)を観る。第二次世界大戦下のワルシャワとパリで発生した猟奇事件を描いたサスペンス映画です。

1942年のワルシャワ、無惨に殺された娼婦の死体がアパートで発見されます。ドイツの将軍の服を着ていたという目撃者の証言から、軍事警察のグラウ少佐(オマー・シャリフ)は捜査を開始。当夜、アリバイのない将軍は、ワルシャワ軍団のカプラー将軍(チャールズ・グレイ)、司令部主任のカーレンベルゲ(ドナルド・プレザンス)、特別師団長のタンツ将軍(ピーター・オトゥール)の3人。グラウ少佐は執拗に彼らを追いますが、パリに転属させられます。1944年7月のパリ、連合軍はノルマンディーに上陸し、3人の将軍はパリに集結。グラウ少佐はパリ警察のモラン(フィリップ・ノワレ)にワルシャワでの殺人事件と将軍たちの関係を説明し、犯人捜査の協力を依頼。そして再び、無惨な娼婦殺しが発生し……

事件の発生が戦時中で、解決が戦後。時間的なものだけでなく、ワルシャワの市街地を再現した大規模なセットを機甲師団が破壊するシーンの迫力など、スケールの大きさを感じさせます。ストーリーはたいしたことはないのですが、ピーター・オトゥールの変質者演技が作品の価値を高めましたね。ヒットラー暗殺計画を絡めたりして、第二次大戦外伝とでも言うべき異色作品で~す。

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