元が良いので

録画していたテレビ時代劇『十三人の刺客』(脚本:土橋章宏、監督:金佑彦)を観る。老中職が決まった将軍の弟で明石藩主の暴君(渡辺大)を暗殺するために13人の刺客が山間の宿場に罠をかけ、大チャンバラを展開する集団時代劇の傑作(1963年/監督:工藤栄一、脚本:池宮彰一郎)をBSプレミアムがリメイク。

刺客の首領・島田新左衛門(中村芝翫)と、狙われる藩主を守る鬼頭半兵衛(高橋克典)の、親友でありながら立場の異なる二人の侍の生き様も魅力になっています。殆どオリジナルに即した内容になっていましたが、最初に計画した襲撃場所が荒川の戸田の渡しでなく碓氷峠に変えていました。適当なロケ地がなかったんでしょうな。時代劇のロケ地が少なくなってきていますね。

オリジナルで新左衛門の甥・新六郎を演じた里見浩太朗が、本作では新左衛門に暗殺を依頼する老中・土井大炊頭役で出演。本作の新六郎は、福士誠治ね。剣客・平山九十郎を演じた神尾佑が見事な殺陣を見せており、儲け役となっています。久しぶりに本格時代劇を観た感じで~す。

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