ファイナルなので

録画していた『カイジ ファイナルゲーム』(2019年/監督:佐藤東也)を観る。原作者の福本伸之が脚本に加わった、シリーズ最終作です。

東京オリンピック終了を機に景気が急速に悪化した日本の近未来、派遣社員として貧乏暮らしをしているカイジ藤原竜也)は、“バベルの塔”というイベントに勝利し、東郷(伊武雅刀)という大金持ちに招待されます。東郷の依頼で、政府の預金封鎖、新紙幣発行という陰謀に手を貸している派遣会社社長の黒崎(吉田鋼太郎)との全財産を賭けたゲーム“最後の審判”の手助けをすることにしますが……

原作は読んでおらず、ずっと昔にアニメを何度か見た程度で、実写版は初めて。はっきり言って、凡作です。出てくるゲームが驚きのあるものでなく、勝ち方も平凡。原作のないオリジナルとのことですが、ネタぎれした感じですね。説明的なセリフに緊迫感のない展開。目玉のゲームまでつまらないときては取り柄がありません。松尾スズキ生瀬勝久天海祐希が顔を見せているのはシリーズをずっと見てきた人へのサービスか。もっと続けて欲しいと願うようなファイナルでなく、作らなきゃよかったというようなファイナルで~す。

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